読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【連載】旅行サイトを一括・横断して探せる比較サイトは便利なのか?→特徴を知って賢く付き合わないと逆に損する可能性あり

旅行 旅行-ノウハウ-業界事情

 こんにちは!さくらのーつぼみがーふくらんでーはるがーやってきましたー。
このフレーズ、小学校の卒業式で、卒業生の言葉の最初のフレーズなんですよね。いくつになっても覚えているもんですね。

f:id:watanabecook:20160320000812p:plain

旅行サイトを一括して横断検索、比較して探せるWEBサイトの存在

下記のような旅行サイトを見たことがないでしょうか。
例:トラベル子ちゃん(すげーはてぶついてますね・・・)

ちょっと引用して、サイトの中身を確認してみましょう。

約300社の旅行会社や予約サイトが販売する旅行商品を一括で検索できる旅行比較サイト。海外・国内のツアーや航空券、ホテルの宿泊プラン、ダイナミックパッケージなど幅広い旅行商品から、希望の条件での最安値商品を簡単に見つけることができます。
旅行先の基本情報のほか、定番観光スポットから最旬のお店、危険エリアまで詳しい情報が豊富なので、旅行商品を探すだけでなく、楽しく安全な旅のサポートにも役立つサイトです。

とあります。要するに、じゃらんnetや楽天トラベルなどの予約サイトを一括で検索し、比較することが出来るサイトです。
 こんな便利なサイトがあれば、日頃このサイトで言っているような「じゃらんnetと楽天トラベル等各旅行サイトをチェックしよう」という行為は不要ではないか?と思う方もいるでしょう。確かに、旅行サイトを一括で検索してくれるなら、一番安いプランを出している旅行サイトを探せる、というのは間違っていません。但し、使用する際にはこの比較サイトの運営の仕組みをしっかり理解したうえで使うことをオススメします。

メジャーな旅行比較サイトの紹介(あくまで一部です)

 上記で紹介したトラベル子ちゃんだけではありません。世の中にはたくさんの旅行比較サイトが存在しています。

 世界的にはこちらが有名です。

 世界的に有名なのはTripadvisorですが、日本ではTravel.jpやトラベル子ちゃんのほうが有名かもしれませんね。

旅行比較サイトの仕組みとは

広告収入で成り立っているのがほとんど

 これらのサイトを利用する際に、利用する消費者はもちろん無料です。では、どうやってサイト運営者はどうやって収入を得ているかというと、ずばり広告収入です。
 広告収入は2つあって、①一般企業も含めた広告 と、②旅行サイトからの広告 の2つに大別されます。
 ①については、いうなれば新聞や雑誌に出す広告と同じで、たくさんの人が見にくるサイトが収入を得ようとするときは、よくある収入を得る手段ですね。
 私のサイトでいうと、こんな感じで↓出しています。

広告

 

 ②については、こちらはじゃらんnetや楽天トラベルなどの旅行サイトのマーケティング担当の人間などが「このサイトには旅行に関心を持っている人が多いので、広告を出そう」という判断をして、広告を掲載することがあります。こちらのほうが、①より広告を出稿する側のニーズがはっきりしているので、旅行比較サイトを運営している側からしたら、①より高く売れることが多いため、②で収入が入るほうが嬉しいでしょう。

旅行比較サイトはどうやって情報を集めているのか

(やや技術的な話なので、興味ない人は読み飛ばしてもらって問題ありません)
 これらの比較するために必要な各旅行サイトの情報ですが、主に①クローリング(スクレーピングともいう)②API連携をすることによって、旅行比較サイトを作成しています。(※それ以外にも方法はありますが、大きくはこの2つです)

①ですが、Wikipediaを見てみると・・・

ウェブスクレイピング - Wikipedia

 ウェブスクレイピング(Web scraping)とは、ウェブサイトから情報を抽出するコンピュータソフトウェア技術のこと。ウェブ・クローラー(Web crawler) あるいはウェブ・スパイダー(Web spider)とも呼ばれる。 通常このようなソフトウェアプログラムは低レベルのHTTP(Hypertext Transfer Protocol)を実装することで、もしくはInternet ExplorerまたはMozilla FirefoxなどのWebブラウザを埋め込むことによって、人間によるWWWのブラウジングをシミュレートする。

ウェブスクレイピングはWWWから自動的に情報を収集する処理に他ならない。

 とあります。要は他のWEBサイトから自動で情報を引っ張ってくる技術です。

 ②ですが、こちらはじゃらんnetや楽天トラベルのような旅行サイトが、自分たちの情報を他のサイトに活用してもらうために自ら情報を取り出しやすいように「API」なるものを用意し、旅行比較サイトを含めた他のサイト運用者に提供し、こちらから情報を引っ張っているケースです。
(※①と②の違いなどを詳しく解説しても誰得な気がしますので、ここでは省略します)
 一応、じゃらんnetのサイトで紹介されているものがありますので興味ある人は見てみてください。

じゃらんWebサービス

じゃらんWebサービス - チュートリアル

 じゃらんWebサービスは、じゃらんnetの提供する日本全国の宿泊施設情報を活用して、新しいコンテンツサービスを作ろうとする、 開発者やサイト制作者、アフィリエイトサイトオーナーの皆様のために情報提供をしています。
皆様は、じゃらんnetの宿泊施設情報をアプリケーションに組み込んだり、情報サイトのコンテンツとして活用することができます。広く皆様にご活用いただけるよう、各種APIの使い方、ツールの活用のしかたについて、少しずつではありますが、チュートリアルという形で紹介していきたいと思います。 

旅行比較サイトを見るときは、情報の鮮度と広告によるバイアスに注意+旅行サイトのキャンペーンを見落とさないか要注意

(ざっくりですが)上記で解説した方法で旅行比較サイトは運用されていますが、上記の仕組みでサイトが成り立っていることが、そのまま留意点となります。
 まずは、「情報の鮮度が落ちていないか注意」「広告だからミスリーディングされていないか注意」について説明します。

情報の鮮度が落ちていないか注意

 「どうやって情報を集めているのか」で書いている通り、こちらは旅行サイトから「情報を引っ張ってきている」ために、どうしても最新の情報とのタイムラグが発生します。
 実は、トラベル子ちゃんのHPにもちゃんと留意事項に書いてあります。

 http://www.tour.ne.jp/faq/j_hotel/71.html

Q.空室ありと表示されていたのに、旅行会社のページでは満室になってしまうことがあるのはなぜですか?

 A.各宿泊プランの空室状況、料金情報は、一日に数回更新されるシステムとなっております。(プランにより更新頻度は異なります。)

  その都合上、 予約のタイミングによっては、トラベルコちゃんで表示している情報と最新情報にタイムラグが生じ、トラベルコちゃんでは「空室あり○」の表示でも、旅行サイトでは「満室」「空室無し」という状態が発生する場合がございます。

 なるべくこのタイムラグを減らせるよう、トラベルコちゃんでは旅行サイト側と検討を重ね、対策をとっております。まだ十分でなく、全てのケースに対してタイムラグの発生を全面的に防止できてはおりませんが、随時対応を進めておりますので、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

 大型連休など繁忙期の1ヶ月ほど前からは、特に空室状況が目まぐるしく変化し、タイムラグの発生する頻度が高くなります。お急ぎでしたら、他のプラン・宿泊施設でのご予約をご検討ください。

 というように、タイムラグがどうしても発生してしまうため、繁忙期などではあまり役に立たないことがあります。旅行比較サイトと各旅行サイトを何度も往復して手間をかけるのであれば、オンラインの旅行業界の2強であるじゃらんnetと楽天トラベルを確認してさっさと予約したほうが早い、ということが繁忙期ではよくあります。

広告で運営されているサイトだから、ミスリーディングされていないか注意

 上記で解説していますが、これらの旅行比較サイトは、旅行サイトからの広告収入で運営されていることが多いです。つまり、広告を出している旅行サイトがお得に見えるように情報が巧みに記載されていることがあります。

 わかりやすい例として、Tripadvisorを見てみましょう。

 こちら、この記事を書いている3/19の深夜にを5/16の京都のホテルを検索してみました。例えば、ホテル日航プリンセス京都を見てみると・・・

f:id:watanabecook:20160319234454j:plain

 これを見ると、JTBがいちばん大きく出ているので、一見安そうに見えますが・・・よく見ると、隣の楽天トラベルや一休.comのほうが安いのがすぐにわかります。
 しかも、小さく書いてある「全ての情報を見る」を押すと、

f:id:watanabecook:20160319234542j:plain

 じゃらんnetもるるぶトラベルも、楽天トラベルや一休.comと同じ値段で販売されているのがわかります。

 それでは、なぜJTBが大きく出ているのか?については、ずばり広告収入をJTBからもらうためでしょう。Tripadvisorの場合は、下記のリンク先に堂々と広告についての問い合わせ先も書いてありますね。 トリップアドバイザーについて

 上記の例のように、旅行比較サイトは、サイトを使う利用者ではなく、広告収入をもらうJTBに対して優位になるようにサイトの情報が掲載されていることがあるのです。
(もちろん全部の宿・ホテルに対してこのようなコントロールがされているわけではないでしょうが、そのようなバイアスがあることは知っておいたほうがいいでしょう) 

 Tripadvisorについてはもっというと、小さく小さく免責条項が書いてあり・・・

f:id:watanabecook:20160319234719j:plain

 詳細については結局各サイトをみて確認してくれ、って書いてますね。しょうがないけど・・・なんじゃそりゃ(;´・ω・)って思いませんかね・・。 

旅行サイトのキャンペーン情報は必ず旅行サイトのTOPページから確認しよう

 第2回の連載では、各旅行サイトはポイントなどで販促活動をしていることを解説しました。

 【連載】じゃらんnetと楽天トラベルを比較して語る その2 発行する「ポイント」の違いと大切な「クレジットカード」 - Tabi-Travel / 先立つものは旅

 旅行比較サイトでは、ポイントや各旅行サイトで行われているキャンペーンを考慮しておらず、あくまで値段だけでの比較となっています。そのため、キャンペーンを考慮した際の最安値は、旅行サイトを見ないと絶対に確認が出来ないのです。
 例えば、現在じゃらんnetでは春バザールとして、下記のようなクーポンを配布しています。春バザールのキャンペーンはこちら

400名様限定で10,000円分の宿泊料金が割引になるお得なクーポンをプレゼント!!
5,000名様限定で1,000円分の宿泊料金が割引になるお得なクーポンをプレゼント!!

 また、楽天トラベルでも同じように1000円引きのクーポンが使える宿を掲載しています。楽天トラベルの1000円引きクーポンGETはこちらから icon

 これらのキャンペーン情報ですが、旅行比較サイトから直接宿・ホテルの情報を見てしまうと、見落としてしまう可能性があります。そのため、じゃらんnetや楽天トラベルのような旅行サイトが今どんなキャンペーンを実施しているかは、確実にTOPページを見て確認するのがよいでしょう。
 

まとめ:アタリをつけるのに使えるかもしれないが・・・

上記の旅行比較サイトですが、
・泊まりたい宿のアタリをつけるにはあり
・ただし、情報の鮮度が古くタイムラグがある可能性がある
・旅行サイトの「広告」を出す場所なので、掲載されている旅行サイトや値段にバイアスがあることがある
・各旅行サイトが行っているキャンペーン情報はわからないため、必ず各旅行サイトのTOPページから確認しよう

といった感じです。

 ちなみに、筆者は連載の第2回でも語ったように、宿・ホテルにはサイトコントローラーなどが入っているし、結局値段が同じことが多いことを知っているため、あまり旅行比較サイトで確認をしません・・・。結局旅行比較サイトに全幅の信頼を置くことが出来ればいいのですが、今回語った理由の通り、結局各旅行サイトを見ることが必要になるため、二度手間になるんですよね・・・。

 

今回は以上です!